南足柄市は都心から約80㎞、神奈川県の西部箱根外輪山の最高峰の標高1,213mの金時山から東南にのびる明神ヶ岳(1,169.1m)の東麓の丘陵地と台地と山間の流れを集めた河川と西高東低の地形の平坦地は足柄平野へと続いています。
市の総面積は77.12㎢、人口は42,649人(平成29年11月)の小さな街ですが、歴史と自然が豊かで穏やかな市です。
人々は約12000年前から生活しており、奈良・平安時代の地方行政区画の五畿七道の1区画の東海道(古代の国名:伊賀・伊勢・志摩・尾張・参江・駿河・伊豆・甲斐・相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸)の官道が道内をつらぬき、特に東海道では、駿河国と相模国の国境にある足柄峠(足柄坂)と東山道の信濃(長野県軽井沢町)と上野(群馬県松井田町)の国境にあります碓氷峠(碓井坂)は西国と東国の境界を示す場所として重要視された峠です。
官道(東海道)は多くの人々が往来し、奈良時代に編纂された日本最古の歌集である万葉集には、足柄峠を枕詞とした、長・短歌が19歌あり、峠近くの万葉公園には、7歌が歌碑として建立されています。
市内には、小田原を統治していた、大森氏及び後北条氏により築城された中世の山城が7城残されています。
「まさかりかついで金太郎~~♪」でお馴染みの金太郎伝説は全国で23地区に伝えられていますが、南足柄市は「金太郎のふるさと」として金太郎伝説の本拠地として知られています。